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知る人ぞ知るパズル作家MINE. Uyematsu氏。新作キャストパズル「カルテット」(QUARTET・パズルテーマ『絆』)にて、いよいよ我らがキャストパズルの世界にも作家デビューしていただきました!
今回は、そのMINE. Uyematsu氏によるキャストファンの皆様へのメッセージをご紹介いたします。
カルテット、キャスト化への道
キャストカルテットの原型 Quartet 8L2 を考案したのは 2006年9月、当初はエクスプロージョンタイプのパズルを創作することだけが目的だった(2態のうちの4つ組みのほうです)のですが、その試作品を操るうち、これが2連の鎖状に組めることに気づいたことからキャストパズル化計画は始まりました。とはいえ、さっそく同年10月にハナヤマに提案して開始された製品化への道程はそれほど順調な一本道だったわけではありません。カルテットの2連の鎖状への組みはずしはいわば偶然の発見、当初の作意はそこにありませんでした。そのため、いくつか考えられる組みはずし手順の中から最も厄介で面白い解法だけを残して別解を排除する、そのための微妙なデザイン変更を何度も繰り返すこととなったわけです。結果、プロトタイプが10数通り作られ、検討されては棄てられた後にようやく製品版が完成しました。ここで正直に白状しなければならないのは、キャストカルテットの完成はハナヤマの優秀なスタッフの労苦によるところがとても大きいということです。(パッケージのコメント原文に書いたその話はすっかり削除されてしまいましたが、ここでは削除しないでね、ハナヤマさん) 私が提案した原石をハナヤマのスタッフが磨き上げて完成させたキャストカルテットは、そのシンプルなデザイン形状からは想像しにくい幾多の試行錯誤の過程を経て完成したのです。
さて、直線的なデザインのためにとかくエッジや角が邪魔をする2連の鎖状への組みはずし、作意のないところから産まれたパズルゆえの難しさを有していると思いますが、当然ながら、無理な力を加えずうまくすり抜けられる道は残されています。それを見つけて解き方に習熟するまでたっぷりと愉(苦)しんでください。そして解法をマスターした後も末永く身近に置いて慈しんでくださいますよう、原石発見者としてお願いする次第です。
最後に、全く個人的な感慨ですが、過去のキャストパズルのテーマとして奇蹟的に使われずに残っていた「絆」の一文字をこのパズルに冠することができた僥倖に感謝しつつ、この一文を終えます。
August 21, 2007
MINE. Uyematsu
未年生まれの牡羊座。金太郎の故郷、足柄山の麓で数理パズルやメカニカルパズルの考案・制作に日々励んでいる。
2002年4月〜2007年3月の5年間、朝日新聞科学面パズル欄のレギュラー出題者の一人として活動。
パズル懇話会会員。関西ぱずる会会員。
2003年 組木系パズル“CUBE in CAGE 333”にて同年の IPPパズルコンペ・グランプリ受賞。
2005年 朝日新聞社より、共著『脳力が目覚める最強のパズル』を出版
2007年 ハナヤマのキャストパズルシリーズに『キャストカルテット』でデビュー。
【主な受賞】
IPP Grand Prize受賞(2003)
バックナンバー(過去のCOLUMNS)
2008.2/パズル作家特集第6弾!!/Osker van Deventer
2007.9/パズル作家特集第5弾!!/MINE. Uyematsu
2007.9/パズル作家特集第4弾!!/Vesa Timonen
2006.4/パズル作家特集第3弾!!/Serhiy Grabarchuk
2006.2/RING5(Text by プジョル)
2005.5/RING4(Text by キャス子)
2005.3/毎日新聞掲載記事
2005.3/Akio Yamamoto氏へのインタビュー
2004.10/パズル作家特集第2弾!!/Akio Yamamoto
2004.9/緊急特集/Oscar van Deventer
2004.8/RING3(Text by ホビット)
2004.8/RING2(Text by ヒロシです。)
2004.7/RING1(Text by キャスパズ兄さん)
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